リハビリテーション科について
リハビリテーションとは、傷害を受けた体や運動機能を、理学療法や作業療法を用いて最大限まで回復させることを目的とした診療です。
当院では、傷害を受けた体や運動機能を回復するために個々の症例に応じ、医師の指導のもと、物理療法や運動療法、作業療法を組み合わせながら理学療法士(PT*1)や作業療法士(OT*2)がリハビリテーションを行います。
治療内容としては、以下の方法が中心になります。
*1 PT(=Physical Therapist):理学療法士。
ケガや病気などで体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職(国家資格)。
*2 OT(=Occupational Therapist):作業療法士。
作業療法士は、「食事をする」「入浴する」「学ぶ・仕事をする」などの日々の生活に必要な応用的動作・社会適応能力の回復を目指したリハビリで、患者さんが自分らしい生活を送ることをサポートします。患者さんが日常生活で必要とする作業内容に応じて訓練を行います(国家資格)。
運動療法
体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のことです。予防や治療の目的で、腰痛体操、転倒予防など、筋力と柔軟性、バランス能力の改善を目的に行います。
物理療法
物理的作用を加えることによる体の治療です。マッサージや、温熱・寒冷・電気療法(患部に電流を流す治療)などがあり、麻痺の回復や鎮痛などを目的に行われます。
ウォーターマッサージベッド
当院では、リラクゼーションからダイナミックな刺激まで幅広いマッサージが可能な"ウォーターマッサージベッド"を導入しております。
7種のマッサージパターンに加え、28種の好みのマッサージモードを選択でき、足をソフトにホールドする足部エアバッグ付で水流がふくらはぎから太ももを的確にとらえることができます。
干渉波治療器
干渉波や低周波で深部に刺激を与える事により、筋肉や神経の緊張をほぐしてしびれの軽減・麻痺筋の促通を目的とする治療機器です。
マイクロタイザー
マイクロ波(電磁波)による温熱治療器です。
捻挫、挫傷、腱鞘炎などの外傷、関節リウマチの痛みなどの症状に効果があります。照射アンテナを患部に向けるだけで、服の上からでも簡単に治療を行うことができます。
バイサタイザー
バイサタイザーは、温浴により鎮痛、鎮静、循環の改善に効果があります。 流量を3段階で変化することができ、柔らかなマッサージから強めのマッサージまで患者様の状態に応じた適切なマッサージが可能です。
牽引療法
スーパートラックST-2CL
体のある部分に「引く力」を加えて、骨折、筋スパズム(筋肉の一部分の硬直状態)、関節変形、拘縮(こうしゅく:関節の動く範囲が狭くなった状態)などに対する医学的処置、治療を行います。
*当院では、リラックスした座ったままの姿勢で腰椎および頸椎の牽引治療が行える“スーパートラックST-2CL”を導入しております。
また、患者様の状態に合わせた自主トレーニング法や日常生活での注意点などもアドバイスいたします。
作業療法
作業療法は対象者の日常生活における作業全般を支援するものです。怪我などによって、作業全般をおこなうことが困難な方を対象にして、作業療法士がリハビリテーションのプログラムを作成します。